migugu2007

日頃から思っていること。

技術と感性について考えました。


「新しい技術を振り返る」について
「温故知新」という言葉があります。古きを、尋ねて新しきを知る、となります。古い技術を知 
り、新しい技術を感謝して使う、ということではないでしょうか?例えば、印刷です。海外ではグーテンベルクが凸版印刷つまり活字を並べて印刷する方法を発明しました。また日本では、版木に、鏡文字を掘り、炭を付け和紙にバレンで刷る方法で印刷をしていました。やがて、海外の印刷法が国内に入ってきましたが、簡易印刷法に「ガリ版」があり、学校教育で、活躍していました。パラフィンが塗布されたシートに鉄筆で文字を書きます。布を張った枠に鉄筆で書いたシートを張り付け、わら半紙を置いたベース台に静かに置き、ローラーにくすんだ紺のインクをつけて、シートを張り付けた枠のシートの上を回転しながら滑らせると、わら半紙に独特の色の文字やイラストが印刷されます。現在の輪転機による新聞などやグラビア印刷によるカラーの印刷物を見ると、ガリ版印刷の文字やイラストが、懐かしく思い出されます。


技術者に必要な感性について
現在は、能率主義で、標準化が叫ばれていますが、技術者には、感性が必要であると思っていま す。感性とは、何かを感じる心でないでしょうか?感性によって豊かな、充実した人生が送れると思っています。技術者たちは皆、実務で悩むと、窓の外の風景を眺めたり、星空を仰いだりしています。あの零式艦上戦闘機の設計で有名な「堀越二郎」氏は、美術館で絵画を鑑賞したりして、発想が生まれてくるまで待っていたそうです。私たちも豊かな感性を持って、仕事に従事したいものです。