migugu2007

日頃から思っていること。

老子について考えました。

老子について
高校2年生の漢文の授業で「老子」と言う古代中国の思想家を知りました。孔子との討論の場面だったと思います。老子の言っている言葉が不思議に心に響いていた感じがしています。先生にそのことを話すと先生は「君の人生に影響するかもしれない。」というようなこと言っていました。今現役をリタイアしてそのことを思い出して「老子」について調べてみました。生まれた年、没した年ははっきりしていないようですが、生まれた年が紀元前571年で没した年が紀元前471年らしいです。思想は「小国寡民」を理想として人々の管理者に「無為の治」を説いています。この思想は「孔子」などの大国を志向した儒教家と異なりどこか現実逃避の隠遁者的思想かもしれません。しかし「論語」でもてはやされた「孔子」の思想と異なり、「小国寡民」の国には兵器はあっても使われることは無く、死を賭して遠方に向かわせることも無い。船や車も用いられず、戦争なども無い世界を描いている。人々の生活は、難しい言葉は用いず、食料は互いに倹約して用い、服装、住居も質素にし、これらを自給自足で賄うという素朴な生活で満足する人々で満ちることを説いている。これら「老子」の思想は「道教」として現在に残っている。そしてこの「道教」が西洋文化にも影響しているのだろう。特に西洋の宗教はこの傾向が著しい。「老子」の名言をいくつか記(しるし)します。
・上善は水の如し。水は善く万物を利して争わず。・足る、を知る。・物事をまだ種のうちに見抜けるなら、それを天才と言う。・功成り名を遂げて身退くは天の道なり。・天は万物を生みて所有せず、育ててこれを支配せず。・ただ自分自身であることに満足し、比較したり、競争することが無いのであれば、全ての人が君を尊敬するだろう。・魚を与えれば、一日食べていける。魚の取り方を教えれば、一生食べていける。・誰かを深く愛せば、強さが生まれる。誰かに深く愛されれば、勇気が生まれる。
こんな「老子」の思想が私の人生を形創ったのではないかと思っています。