migugu2007

日頃から思っていること。

古事記について(続き)考えています。

古事記について 続き(2)

そして、伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)は地上に降り立ち、島を生み出しました。最初に生まれたのが今の淡路島で、それから次々と島を生み、8つの島が出来ました。この8つの島が、「大八島」で、日本のことを「大八島の国」と呼びます。その後、6つの島を生み日本の国土が完成しました。日本の国土を生んだ伊邪那岐と伊邪那美は次に神産みを始めました。17柱の神々を生み出し、その子供16柱も生みました。その16柱の神々は、17柱の神々の孫に当たります。ですが、伊邪那美は最後の火の神(カグツチ)を生むとき深刻なやけどを負ってしまいました。その為、黄泉の国へと旅立ってしまいました。伊邪那岐は伊邪那美を死なせてしまった火の神(カグツチ)に激怒し持っていた剣で切り殺してしまいました。伊邪那岐は寂しさのあまり黄泉の国へ旅立った伊邪那美を追いかけて、黄泉比良坂(よもつひらさか)のある今の島根県へ出向いた。黄泉の国に着いて、伊邪那岐は宮殿の扉越しに伊邪那美に会うことが出来たが、「見ないでください。」と言う伊邪那美の約束を破り、伊邪那岐はその姿を見てしまいました。ですがそこにいたのは腐敗して変わり果てた伊邪那美の姿でした。その姿を見た伊邪那岐は驚いて逃げ出しました。約束を破られたうえ、見にくい姿を見られた伊邪那美は激怒して、使者を放って伊邪那岐を追いかけました。伊邪那岐がそれらの使者を振り切って逃げると、伊邪那美は自ら追いかけました。伊邪那岐は追ってくる伊邪那美を振り切るために、大きな岩で入り口を塞ぎ、何とか伊邪那美から逃げ延びました。しかし、伊邪那美は岩越に「あなたの世界に住む人間を毎日1000人死なせてやる。」と呪いの言葉を放ち、人間の寿命が出来ました。それに対して伊邪那岐は「それなら私は1500人産むさ。」と答え、人間の誕生が生まれました。そして、黄泉の国から戻った伊邪那岐は、身を清めるために禊(みそぎ)を始めました。脱いだ服や、装飾品からも神々が生まれて来ました。そして、禊の際に左目を洗うと「天照大御神」が生まれ、右目を洗うと「月読命」が生まれ、鼻を洗うと「須佐之男命」が生まれました。この3柱の神様は、特に尊い神であったので「三貴子」と言われます。伊邪那岐は「三貴子」に対して、「天照大御神は高天原(たかまのはら)を、月読命は夜の世界を、須佐之男命は海原を治めよ。」とそれぞれの統治を託しました。